2018/12/13

1人でいるのが好きな人・・・
1人でいることを好む人がいると思います。
「1人でいることが好きな人」と、「1人の時間が好きな人」は、少し意味合いが違ってきます。
今回は1人が好きな人の性格に注目し、その特徴と心理についてアシュなりの考えを書いていきます。
1人が好きな人の性格と特徴
・一人でいるのが好きな人
・気づけば人の群れとは距離を置き一人で行動している人
・1人で昼食を堂々と食べている人
1人が好きな性格の人を、いろいろなシチュエーションで見かけます。
「コミュ障」と呼ばれる人の中に多いのも確かだと思います。
見方によっては、その姿は自分の好奇心に忠実で自分に正直であるようにも見えます。
他人とのコミュニケーションをちゃんととれる人も、1人が好きな人たちの中にいます。
いつも誰かといることが心の安定につながるタイプの人から見ると、そういったタイプは自立していて、かっこよく感じることもあるのではないでしょうか?
しかしながら、あまりにもいつでも孤独を楽しんでいると、
・もしかして人間嫌いなのか?
・話すと愛想が良いけれど実は自己中?
などと、勝手に想像されてしまうこともあるので注意が必要です。
ちなみに、「1人の時間が好きな人」と、「1人でいることが好きな人」は、根本的に違うとアシュは考えます。
大人であれば、ほとんどの人が「自分1人の時間」を必要に感じると思います。
穏やかに時を過ごし、自分だけの趣味や楽しみに興じる贅沢な時間というのは、年齢にも性別にも関係なく、人間の内面を豊かにしてくれる大切な時間のはずです。
今度は、「1人でいるのが好きな人」の場合です。
誰かと一緒に「快適な時間を過ごす」ことや、「同じ体験を共有すること」に、特に喜びを感じないという性質の人もいるとアシュは思うのです。
孤独を感じないタイプとでも言いましょうか。
多くの人は、趣味仲間や、気の合う人々とコミュニテイを作ったり、パートナーを求めたり、自分の家族を作りたがるなど、孤独を回避しようとします。
でも、ひとりでいる事が好きな人は、自分から特定の誰かとの継続した人間関係を築こうとはしません。
これは男女でも少し特徴が異なるケースが多い気もします。
男性の場合、女性に比べると、そもそも「大勢で行動する人は少ない」はずです。
男性で一人でいることが好きだというタイプは、こだわりや自己主張が強い人だと思われます。
逆に、女性の場合は無理に周りに合わせようとするのではなくあえて、1人で過ごすことを選んでいる場合が多いように思われます。
女性の場合、男性と比べると感情的な面が強いので自分の感情に素直な人と言えるのではないでしょうか・・・
さらに、犯しやすい間違いがあります。
「1人が好きであること」と、「人が嫌いであるということ」は、必ずしもイコールではないってことです。
「1人が好きな人」の中にも。話せば話すほど、気が利いて優しくユーモアに溢れ、周囲の人への配慮ができる人が紛れています。
このようなタイプよ場合は、人に気を使いすぎて疲れてしまうような性質を備えているケースが多いです。
例えば、誰かと同じ部屋にいた場合、自分は寒さに耐えながら、暑がりの人の冷房にひたすら合わせ我慢して過ごすタイプです。
こういった傾向を持つ人を、HSPといいます。
良く言えば自分よりも相手のことを思いやる人と言えますが、悪い言い方をすれば相手の気持ちを思いやるあまり人と何かを一緒に楽しむことができない人とも言えます。
しかしながらこのようなタイプの人に共通して言えることは、人の気持ちに対して鈍感ではないということです。
思いやりの心を十分に保っているからこそ、人と一緒の時間を楽しむことができないため、1人でいることが好きなだけなのです。
アシュは、ドンピシャでこの傾向が強いです。
とにかく、人の感情に触れると疲れるのです。
とくに、お互いに言葉にしない時。
お互いの感情があらわになっている時の方が、むしろ楽な時が多いです。
「人嫌い」は、後天的な要素が少なからずあります。
人にはいろいろな事情がありますから、1人が好きになった背景にはいくつかの原因があるはずです。
その多くは、幼少期の頃の体験が強く影響しているとも言えます。
例えば小さな頃から周囲の人に気を使うように育てられたという場合、厳格な家庭で育ち常に周囲の人に気を使うよう繰り返し厳しくしつけられてきた環境は、幼い子どもの権利とも言える「ただ一方的に周囲に甘える」という、本来必要な成長過程を許さないものです。
そうした環境が、他人といる時間というものは楽しいくつろぎのひとときではなく、本人にプレッシャーを与え続けるだけの時間となってしまうわけです。
お前は気が利かない、お兄ちゃんなんだからもっと我慢しなさい、と繰り返し周囲の大人達から言われたタイプは、1人が好きになる要因を育んできたと言えるかもしれません。
1人が好きなことが、必ずしも人嫌いに繋がっているわけではないと思うのは、こういった理由からです。
自己中心的なタイプもいるのは確か
妥協することが嫌いで、ストイックで自分がなりたい姿をどこまでも追求する人の中にも、一人でいることが好きな人が多くいます。
誰かと一緒にいるということは、妥協することだと考えているタイプとでもいいましょうか。
他人と過ごすことは、予定を合わせ、好みをすり寄せ、価値観を重ね合わせる事ですので、妥協の連続だとすら言えるのです。
その人に本来の備わっている能力が高い場合や、自分の信念を強固に持っている人の場合は、他人の存在を必要とすることもなければ、自分を変えてまで人と何か共有し合うことに価値を感じないのかもしれません。
確立された自我が強すぎる場合、近くにいる誰かの存在自体が疎ましく感じてしまうこともあるようですから。
このタイプの場合、近くにいる人も気持ちが安らぐことはなかなかできないでしょう。
また、人に予定を合わせることなく、自由な時間の全てを自分の思い通りに使いたいと感じる人も、1人が好きな人の中に多くいます。
観たいライブがある、読みたい本がある、参加したい個人競技の大会がある、家族の時間よりも常に仕事で良い評価を出して痛いチャレンジしたい、ビジネスがたくさんある、時間が足りなく感じるほど一人で楽しみたいことがあり、一人だけで満足感の十分感じることができるため、誰かと予定を合わせてまで何かをしたいとは思わないというわけです。
他人と暮らすことが苦痛になる場合もある
1人が好きな人にとって最も苦手なことは、人と一緒に暮らすことかもしれません。
パートナーや夫婦のみならず、親や祖父母兄妹といった場合でも、人間関係の中で一つ屋根の下に暮らすという毎日は、1人が好きな人にとっては苦痛以外の何者でもありません。
別に誰が悪いとかではなく、1人の時に心から安らぐというだけなのです。
時代はお一人様を推奨しています。
以前は、旅行会社の広告や宣伝に小さな文字で、お一人様でも参加可能・・・と、書かれていましたが、現在では、お一人様専用のツアーが盛況となっているくらいです。
旅先で共に食事をしたり、観光地を回ったりは心地よいけれど、そのものには一人で参加したいという心理の人が客層のようです。
また最近はお1人様用の席を設けている飲食店も増え続けています。
日本には昔から和を尊ぶ風潮があるので、1人が好きだと堂々と公言できる人は少ないかもしれません。
一人が好きな人の多くは人の手を借りなくても、ほとんどのことを自力でできる能力の高い人達でもあります。
これはめちゃくちゃな寂しがり屋さんが様々な事情で自立が容易ではない人がいる一方で、1人でも十分に人生を謳歌できる恵まれた存在とも言えます。
そして元々の能力が豊かなので、自分と話の合う人に出会った場合、情報交換したり共感したりということが難なくできてしまう器用な人が多いのも特徴です。
一人で生きていくのか、誰かと生きていくのか、人の中で生きるのか、選択肢があるうちはあなた次第でどうにでもなります。
1人が好きなことは、決して「異常」なわけではないので、自分らしく生きていきましょう。