2018/12/13

人間関係をリセットしたくなる身勝手な自分が嫌
「ぼっち」になってしまった人の中には、コミニケーションが上手で、社交的に見える方も少なくありません。
話ししてみたら、普通に楽しい人なのに、友達が1人もいませんと真顔で言う人もいます。
適度に会話に参加し、盛り上げても、その場かぎりの関係です。
濃密な人間関係を避けているようにも見えます。
さりげなく交友関係を探ってみると、このタイプの人は過去に親友や、深い付き合いのある密度の濃い人間関係を、一度すべてリセットしたことがあるようです。
考えてみれば、小学生の頃の仲良しと大人になってからも友達、なんて言う人の方が稀です。
大学生の時に知り合った人でさえ、社会人になると話が合わなくなります。お互いの人生の節目、あるいは成長のステージとともに、価値観が合わなくなったことに気づくのです。
そのため、この衣装でなくとも、高校卒業後にいったんリセット、大学卒業後にいったんリセット、社会人になって会社を辞めたらリセット、をしている人が多いように感じます。
価値観が合わなくなるのもそうですが、現在の自分がぱっとしない場合、そんな自分を相手に知られたくない、と言うケースもあります。
あるいは華々しく生きている友達と自分を比べて、惨めに感じることも。お互いの生活レベルの変動により、離れられなくなるケースはまだ良いと思います。自分にあった、新しい関係が用意されているからです。
しかしながら、嫌なケースとして、喧嘩をしたわけではないのに、相手とのやりとりが急にわずらわしく感じてフェードアウトしてしまうことがあります。
自分から相手が嫌になって関係を立つわけで、相手には問題はありません。間接的に相手がきっかけとなる出来事は存在しますが、基本的には自分の心が問題なのです。
そして、自分勝手な自分に対して、自己嫌悪を感じます。
でも、どうしても関係を続ける気になれないのです。
もう一つ、辛いケースとしては、何もした覚えがないのに、相手からフェードアウトされてしまうことです。これは、相手の気に触ることを何かやってしまっただろうか、としばらくないだ気に病むことになります。何かやったかもしれませんが、環境が変わって波長が合わなくなったんだ、と諦めるしかありません。
定期的に人間関係が入れ替わる方が健全なのだろうか?
浅い関係、深い関係によらず、人間関係は定期的に入れ替わっていくことが多いです。子供が成長して大人になったら、洋服のサイズが変わるように、自分にその時会った人が目の前に現れます。
生活スタイルが変わると、自然に会う機会が減っていきますから、どうしてもお互いの親密度が下がっていきます。遠距離恋愛がダメになりやすい原因も、人はそばにいる人に親近感を感じやすいからです。物理的な距離がそのまま心の距離になってしまいます。
また人間関係を長期間維持し続けるためには、マメなメンテナンスが必要です。
めんどくさがりな人ほど、長い関係を築くことができません。学校や会社など、毎日強制的に顔を合わせる関係であれば、意識して連絡を取る努力をしなくてもつながっていけます。
ですが、学校や会社を離れて関係を維持するためには、お互いの努力が必要です。週に1回メールをする、電話をたまにかける、食事に誘う、遊びに行く計画を立てる、など付き合いをつなげるマメさがないとすぐに切れてしまいます。
1人に慣れてしまった人にとっては、非常にめんどくさく、義務的になると、縛られているとさえ感じるようになってきます。
そうなってくると、週2回のメールが、月一回、数ヶ月に1回に。電話をかけることもなく、どこかに誘うこともなく、自然に消滅していきます。相手との楽しかった時間は、次第に思い出の中の記憶へと変化していきます。
自分も毎日それなりに忙しいですから、気づいたら、ああ、そういえば、あの人は元気かな…連絡取らなくなったけど…と思うようになるわけです。
なお、自分から嫌だな、と感じ始めた主にな関係をフェードアウトしてしまった場合、スッキリする反面、自分は冷たい奴だ。自分は人付き合いが、心底嫌いなんだ。と落ち込むこともあります。
継続した人間関係を築く力がないと気が付くからです。
それとも、自分が変わったからこそ、古い付き合いについていけなくなるのでしょうか。
人は定期的に新しい出会いを繰り返し、新しい自分として生きなおしたいのかもしれません。