2018/12/13

深く考えない方が実は幸せになれる
「踊る阿呆に見る阿呆同じ阿呆なら踊らにゃソンソン」
阿波踊りの出だしです。
何も考えず、アホになりきって踊り、バカ騒ぎをする方が楽しそうに見えませんか?
周りの幸せそうな人を見るていると、「人生とは・・・」「なぜ人は苦悩するのか・・・」と思索にふけって、考え事をしていそうな人は見当たりません。
皆、目の前にあるイベントを日々楽しみ、
「今日、あの番組の生中継だよ!絶対見なきゃ!」
「こんなパワーもらったとライブなんて初めて。最高だわ!!」
と、テンション高く、ペチャクチャと喋り、悩みもなく幸せそうです。
バイクや車を改造して、爆音を立ててぐるぐる地元を走り回るマイルドヤンキー系の人たちも、10代で結婚して子供も生まれて家庭を持ち、なんだかんだで幸せそうだし。
もちろん、彼らに「悩みなんてないよね?」と聞くとぶっ飛ばされると思いますが。
誰だって悩みや苦労があるはずですから。
でも、周りの人を見ていると楽しく遊び、毎日幸せそうで、あーだこーだと小難しいことをこねくり回すよりも、深く考えないでいる方が幸せに生きられるのではないかと、思わずにはいられないのです。
そして、ごちゃごちゃ考えすぎる自分こそが誰よりも愚か者で、間違っているのではないかと思えてくる時もあります。
ひょっとして、自分は本当はアホでバカなのではないか…
他人に、「僕はバカなんで・・・」と建前や謙遜として言う意味でのバカではなく、本当の本物の意味でアホかバカなのではと思う時があります。
ソクラテスの、無知の知と言うのをご存知ですか?
自分自身が、無知であることを知るのが、無知からの脱出の第一歩と言うやつです。
踊る阿呆になる
人は、「阿波踊り」のうように、何も考えずひたすら踊る方が幸せなのかもしれません。
幸せになりたいなぁ…と思ったら。思いっきり、バカになりきって踊ってみろとも言いかえられます。
Appleのカリスマ創業者である、故スティーブジョブス氏が、スタンフォード大で卒業生に
「 Stay Foolish (バカであれ)」
と言う言葉を贈ったそうです。
ジョブズ氏は、頭が良いスタンフォード大の学生たちだからこそ、バカの重要性を伝えたかったのでしょうか。
直訳するとバカになってますが、実際のスピーチの流れではちょっと意味合いが違うかもしれません。
「世の中の大多数がうなずく常識に反抗し、心の思うままに進め!」 と言うニュアンスもあると思います。
ジョブス氏は、鬼才と言う表現がぴったりな天才型の人でしたから、やはり周囲と調和できず、孤立していたこともあったようです。
気性の激しさもあって、派閥争いで自分がスカウトした人物から会社を追放されてしまいました。
でも結局Appleにカムバックして、業績が低迷した会社の救世主に返り咲きます。
そして亡くなられるまで毎年ユーザがびっくりするような新製品をリリースし続け、世界をひっくり返しました。
このような天才、まさに雲の上のスティーブ・ジョブズ氏ですが、なにげに「コミュ障」の匂いがします。
「コミュ障」には「コミュ障」を嗅ぎ分ける嗅覚が備わっていますから、なんとなくわかるのです。
もっともジョブス氏は「コミュ障」としては活発すぎますが。日本の「コミュ障」とアメリカの「コミュ障」は特徴が少し違うのかもしれません。
モラルや常識をぶっ壊すバカになれ。あえて馬鹿をやってみろ。考えるんじゃない、感じるんだ。常識外れの行動を必死で楽しみながらやる、愛すべき馬鹿になれ。笑われたっていいじゃないか。踊れ踊れ。
突き抜ければ、そこに新しいコミュニティが生まれ自分を受け入れてくれる人も出てくるはずです。