2018/12/13

ひとくくりに出来ないけど傾向はある
内気でもの静かな人は、社会性のない人と思われがちです。
とても残念なことだと思います。
実は、内向型と言う性格は「親切」だったり「友好的」だったりといった特性とは別の次元にあります。
もちろん、社会との接点がインターネットしかないような「引きこもり」の内向型も中にはいますが・・・
ですが、人と関わることが大好きでそれを職業に生かしている内向型人間もいるわけです。
一方、外向型にも色々なタイプがいます。
外向型なら誰もがカリスマ性があったり、リア充でありわけではないです。
人付き合いが苦手な外向型もいます。
社会性のない人間などは、この世にいないはずです。
人は皆、他人を必要としています。
例えば、赤ん坊は成長するために。大人は社会で生きていくために。
どうやっても周囲の助けを必要とします。
また社会の秩序を維持するために、周囲の監視の目も必要です。
他人とうまくコミュニケーションする能力とは、いろいろな特性から成り立つものです。
・他人に興味がある
・他人の気持ちがわかる
・尊敬の念を持ちやすい
・同情しやすい
といった特性もあり、逆に、
・罪悪感を覚えやすい
といった特性まで、さまざまです。
こういった特性は「内向型」か「外向型」かにかかわらず誰もが持っているものです。
報酬と自己投資
「内向型」も「外向型」も他人を必要とします。
が、そこにもまた両者の違いが見られます。
内向型にとって、人付き合いは「自己投資」を意味します。
つまり、内向型は自分への投資として、エネルギーを使い、他人と接するのです。
接触する人の数が増えれば増えるほど、より多くのエネルギーを消費します。
逆に、外向型は他人と接することでドーパミンと言う神経伝達物質の助けを借りてエネルギーという報酬を得ます。
「外向型」は風力発電機で言うところの風、つまり、他人との接触を常に必要とし、「内向型」が充電するために1人の時間を必要とするのと同じだということです。
外向型は他人といると元気になるので、よりいっそう外交的になる傾向があるのはそうゆう理由からです。
もちろん内向型も、他人と接すると気分が良くなることもあります。
そうはいっても外向型の場合とは明らかに違うのです。
内向型の人は、人間関係に刺激を求めたりはしません。
内向型の頭の中では、常にいろいろなことが起こっているので外部からの刺激など必要ないからです。
だから内向型の人は、「人に会うと疲れやすく」、「人と会う回数をなるべく減らそうとしたり」、「人から誘われるまでは自分から誘ったりしない」ように心がけ、内向型の人は、「人間関係に刺激を求めたりはしない」のです。
そんな内向型の人間が好きなのは、大勢の人と話すことではなく、1人または2人の人間と話すことです。
身に覚えありますよね?
また、人と会ったあとは、必ず1人の時間が必要になります。
内向型は、1人静かに気持ちをつけ、外部からの刺激を消化して初めて、失ったエネルギーを取り戻して元気になれるというわけです。
内向型は、社会性がないのではなく、人との関わりに対して刺激を求める度合いが、外向型より少ないだけであり、大勢と同時に関わることに非常にエネルギーを使うだけなので、社会の輪から離脱したいわけではないのです。