2018/12/13

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不安をかかえやすい性質
「不安」というのは、脳の奥にある大脳辺縁系と扁桃体と呼ばれる部分に生じる強い衝動のことを言うそうです。
ちなみに、そこで生じた「不安」という信号は、無意識の階層レベルまで影響を及ぼし、コミュニケーション能力さえも妨害することがあります。
経験ないですか・・・?
「トラウマ」や「不安」という呪縛に捉われて、本来のコミュニケーションどころか「自分の望まない方向」に向かって、まわりと接してしまったこと・・・。
そして、己の中では「負の感情」がループしはじめる・・・
内向型は「不安」という心理からも、コミュ障を発動することを、よく理解しておいた方が良いです。
不安が害というわけではない
とはいえ、「不安」をかかえること自体は悪いことではないんです。
適度な不安感は、人が「無謀な行動」に出るのを抑えてくれるし、「危険」を知らせてくれますから。
泳げない人が高台から海へ飛びこんだりしないのは「不安」だからだし、空腹のライオンが目の前にいたとしたら、むやみに近づいたりしないのも、「もしかしたら捕食されるかも・・・」といった感じで、危険予測を脳が「不安」として送ってくれるからです。
なので、「不安」は適度な度合いで起きれば、自分を危険から守ってくれるDNAでもあるというわけです。
不安を感じやすい内向型
不安を感じやすい内向型にとって、ときに不安が邪魔になったり、妨げになることがあります。
現代社会(とくに日本)では、行動する上で「妨げになること」が多いと思います。
不安のせいで「大事なこと」をうまくできなかったり、不安のせいで「避ける(逃げる)」ことで、行動できない場合が多いからです。
たとえば、大勢の前でのスピーチやプレゼン、討論、好きな人への告白、初対面の人との会話、大勢の中での立ち振る舞い、演奏や演技なんかも当てはまると思います。
現代の生活(とくに日本)では、動物に捕食されたりする心配もないですし、明日の衣食住の確保が不確かで、生命の危機になるなんてこともないわけですから。
元々、人に備わっている「不安」という防衛本能というDNAが、行動を邪魔することがあるわけです。
ちなみに、「内向型」も「外向型」も同じように、「不安」は人間みんながもつ基本的な感情です。
不安をもたない人などいません。
修行を重ねた偉いお坊さんなどは、わかりませんけども・・・
内向型の方が認識しておいたほうが良いのは、
コミュニケーションにおいては「不安」が内向きであるか外向きであるかで、結果が大幅に変わってくるということです。
シンプルにすると、
・「内向型」は「不安」をかかえると、他人と円滑なコミュニケーションができなくなることがある。
・「外向型」は不安をかかえていても、コミュニケーションを成立させることができる
上記の2点のような違いです。
これも理由があります。
「内向型」は外向型ほど、人間関係やまわりからの刺激を必要としません。
なので、他人と接したいという欲求が「不安を克服できるほど強くない」のです。
欲求が強ければ、「不安よりも期待や好奇心が強くなる」ので、克服しやすくなるという意味です。
「内向型」は常に考えごとをしています。しかも、外向型よりも多くの葛藤を心の中にかかえ、「不安」も感じやすいという点があります。
「不安をもちすぎると行動力や積極性を失い、他人とうまくコミュニケーションをとることすらできなくなる」ことを考えると、コミュ障発動の引き金は、実は「不安」にもつながってくるというわけです。
あと、「内向型」は「安全」を求める傾向があります 。
「安全追求型」の「内向型」はリスクをすばやく確実に察知します。
だからこそ不安も感じやすいため、「不安」が言動を規制するようになると、人とうまくコミュニケーションできなくなるという連鎖にもつながります。
そしていつしか、それが人格として固定されてしまうわけなんですよね。
「不安」このやっかいな心理に対しての、アシュなりの対策は「禅」になります。(これに関しては、また別の機会に記事にしますね)
内向型は「不安」をいだき始めたら、何かに没頭した方がいいです。
・映画
・ドラマ
・楽器
・絵
・料理
・ジョギング
・掃除
・ボランティア的なこと
をするのが良いです。
ただ、
酒や異性に溺れてしまうと、依存して抜け出せなくなる可能性があるのでほどほどに・・・